メンドーサでバーベキュー

 

2月23日。暑くてあまり眠れなかった。それに結構蚊に刺されてる。今まであまり刺されなかったんだけど、メンドーサ の蚊は特別だな。結局午前9時過ぎまでベッドでうだうだして、バナナとスナックの朝食をとり、メンドーサの見どころと言われるサンマルティン公園へ。しかし、暑いし、広すぎるし、新宿御苑の方がいいなーと思ってしまい、早々に撤収。日本と比べたりしないで、まっさらな気持ちでその場を感じたいとは思うんだけど、似たようなものだと比べちゃうんだよなー。

 

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午後から宿の人オススメのカチェウタ温泉に行こうと思って宿に戻るが、ネットで写真を見るとただの温水プールみたいであまり気乗りせず、時間も遅くなってきたのでどうしようかと迷っていたら、そのうち宿の女性スタッフとゲストかスタッフかよくわからない女性が会話をし始めたので、なんとなくそこに合流。言葉がわからない中で少しずつでも意思疎通するのがなんだか楽しくなってそのままその場の雰囲気を楽しんだ。ダンスの話なんかも出たんだけど、僕にとって踊りはほぼ未知の世界。あー、サルサとか踊れたらよかった。

そのまま昼食に手作りピザとサラダをご馳走になった。"夜はアルゼンチンの美味しい肉を食べに行きたいな"と話すと、今夜バーベキューパーティやるから来ないかと誘われて、即答で参加することに。22時くらいからだというので、"明日早朝6時のバスでアコンカグア山の麓まで行こうと思ってたけど難しくなるな"という思いが頭をよぎる。しかし、ここはバーベキューを優先。

 

そのうちギターを担いだウルグアイ人男性がチェックイン。彼はアクターで、サンチャゴのスクールに通っているという。南米の人は初対面からニコニコ親密に挨拶してくれるから、こっちもハッピーな気分になる。


午後3時くらいから、中心部にある博物館を目指して出かけるが、なんと臨時休館中。こういうことは結構多い。街をブラブラして、カフェでまったりとお茶を飲む。ほんとは45ペソ(ちなみに日本円は×6くらい)だったけど50ペソ札渡したら、"50くれるのね!"みたいな嬉しそうな表情だったからそのままにした。親切にWi-Fi繋いでくれたし、まいいか。シエスタなのか、ほとんどのお店は閉まっている。


それから歩いてバスターミナルまで行き、950ペソで次の目的地ペーニャ・デル・マルへのチケットを買う。はじめは明日の21時30分発の夜行便にしたが、それではせっかくの景色が見えないと思い、翌々日午前9時15分発のに変えた。でも、窓側の席にしてもらうのを忘れた。また変更するのも面倒だし、景色の見やすさを別にすれば通路側の方が好きなので、そのままに。

 

そこそこ広いバスターミナルの中を散策し、眼鏡屋で1800ペソのいいサングラスを見つけたけど、今はカードを使えないというので買わなかった。お気に入りのいい物を持つのはひとつの喜びだけど、身軽さの喜びというのもあるし、持つことによって失う不安も生じる。あのハードなパタゴニアですらサングラスなしで大丈夫だったんだからこれからもいらないかなとか、サングラスしてると写真撮りにくいよなとか理由をつけて自分を納得させようとする。でも、好きなんだよな、サングラス。長く使えるしな。失くしたやつは20年くらい前に買ったはず。まだ迷い中。


バスターミナルからの帰りには、明日アコンカグアツアーに参加することも考えたが、やっぱりツアーというのは違う気がしてやめた。楽だし、いいツアーもあるけど、やたら高いし、あの引き摺り回され感に気持ちが冷めることもある。こないだまで一緒に回ったダッキーもツアーが嫌いだったな。彼のお金の使い方を見てると、対価として納得しない金額は絶対に払わないという強さみたいなものを感じた。どんな小さな買い物をする時も、取引の対等な一方当事者なんだよね。つまり宣伝に踊らされてお仕着せのものを決められた値段で買わされる、単なる消費者とは違う感じ。そういえば中東では常に値段交渉が必要で、最初は面倒だったけどだんだん心地よくなってきたのも同じようなことかな。


宿に戻って一休みし、午後9時くらいから、バーベキューパーティー。メンバーは、オーナーのディエゴ、さっき話した女性2人とウルグアイ人、ハイチから来た男性と僕で6人。肉がむちゃ美味い。もちろんメンドーサの美味しいワインもたっぷり。僕はアルコールを飲まないけど、この時ばかりは一時的に解禁して一口もらった。そのあとギターと小さな太鼓と歌とでライブ状態。オーナーはプロの歌手でもあるということだし、ウルグアイ人もギター担いで旅してる役者だけあっていい声してるし、かなりのハイレベルだった。幸せなひと時だよね。でも、僕は眠気に勝てず、午前2時前くらいに先に寝た。みんなは明け方近くまで楽しんでたみたい。

 

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